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何が遺産に含まれるの?

遺産分割
 相続が開始された場合、まず確定すべきことが、①誰が相続人になるか、という点と、②何が遺産に含まれるか、という点です。
 
 ①については法律に基づいて形式的に決められるため問題となることはあまり多くないのですが、②については、法律によって明確に定められているわけではなく、この点を巡って争いになることがあります。
わかりやすいものとしては、金銭(現金や預貯金等)や不動産があります。
また、気を付けるべき点として、マイナスの財産(金融機関からの借り入れや住宅ローンなど)も遺産に含まれるという点です。
 
 次に、動産(簡単にいうと不動産以外の“物”をイメージするとよいかと思います)も価値がある以上、遺産に含まれるのですが、私が担当した事案で、これに関連して、遺産分割調停の中で争いになったケースがあります。
このケースでは、膨大な切手コレクションが問題になりました。
問題は、これをどのように評価するか、という点です。
単に切手に記載されてある金額で評価をするのなら話は早いのですが、古い切手もあり、コレクターからすると、記載されてある金額以上の価値があります。
相続の際は、このように、どのようにして価値を決めるかということが問題になることが多くあります。
このケースでは、ちょうどネット上に切手の取引相場がまとめてあるサイトがあったため、このサイトを利用して、切手の価値を決めました。
 
 遺産分割協議(さらには家庭裁判所を用いた遺産分割調停)はあくまで相続人間の話し合いですので、何をもって価値を決めるかについても、話し合いで決めることができます(上記ケースでも、話し合い次第では、単に切手に記載された金額をもって価値を決めることもできるわけです)。
 
 何が遺産に含まれるか、また、その遺産をどのように評価するか、これらについては専門家の判断が必要になることが多いです。
お困りになった際には、気軽にご相談ください。
 

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